ANSWER
昼22〜28℃、夜14〜17℃、地温18〜22℃
きゅうりの生育適温は、昼が22〜28℃、夜が14〜17℃、地温が18〜22℃が目安です。
ここで大事なのは、昼と夜で適温が違うという点です。昼は光合成で養分をつくる時間、夜はその養分を実に送る時間です。夜まで暖かいままだと、呼吸で養分を使ってしまい、実に回る分が減ります。
また、気温だけを見ていると見落としがちなのが地温です。きゅうりの根は浅く横に広がるため、地温の影響を強く受けます。気温が適温でも、地温が低ければ生育は進みません。
RANGE
温度帯ごとの影響(気温)
| 温度 | 適性 | 起こること |
|---|---|---|
| 5℃以下 | 不可 | 低温障害が出る。0℃付近では枯死する |
| 5〜10℃ | 不可 | 生育がほぼ止まる。この状態が続くと株が弱る |
| 10〜18℃ | やや低い | 生育は進むが遅い。夜温としては適正範囲に近い |
| 22〜28℃ | 最適(昼) | 光合成がもっとも活発に進む |
| 28〜35℃ | やや高い | 光合成より呼吸が優勢になり、養分の消耗が増える |
| 35℃以上 | 不可 | 受精がうまくいかず、落花・曲がり果・尻細りが増える |
株が枯れない温度と、実がきちんと育つ温度は別です。10℃でも株は生きていますが、実は太りません。「枯れていないから大丈夫」ではなく、「適温に入っているか」で見る必要があります。
WHY
低温でも高温でも、実は止まる
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低温では、吸収と肥大が鈍る
気温が下がると光合成そのものが弱まり、地温が15℃を下回ると根からの水・養分の吸収も鈍ります。冬春作では、気温よりも先に地温が効いてくることがあります。朝だけ冷え込む日が続くと、見た目は変わらなくても肥大が遅れます。
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高温では、受精と形がくずれる
35℃を超える時間が長いと、受精がうまく進まず落花が増えます。実がついても養分が足りず、曲がり果や尻細り、先細りといった規格外の形になりやすくなります。夏秋作でA品率が落ちる原因の多くはここにあります。
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夜が暖かすぎると、茎葉に養分が逃げる
夜温が20℃を超える状態が続くと、呼吸で養分を使いすぎます。結果として茎や葉ばかりが伸びる徒長になり、実の肥大が鈍ります。夜はやや低めに保つほうが、実に養分が回ります。
SEASON
時期ごとに気をつけるところ
- 定植直後。根が張るまでは地温が重要です。地温が低いままだと活着が遅れ、その後の生育がずっと後ろにずれます。
- 冬春作の朝方。一日の最低気温が10℃を切る日が続くと、肥大が目に見えて落ちます。暖房の設定は、平均ではなく最低気温で考えます。
- 梅雨明けから盛夏。ハウス内は外気より上がります。35℃を超える時間を短くすることが、A品率を保ついちばんの近道です。
- 秋の気温低下期。日中は適温でも夜が冷えます。収穫の終盤は、夜温が下がるにつれて肥大のペースが落ちていきます。
収穫したあとの温度は別です
保存温度と鮮度管理を見る
収穫後は7〜12℃で保存します
栽培中の適温は22〜28℃ですが、収穫後は冷やして老化を遅らせます。方向が逆になる点にご注意ください。
FAQ
生育温度についてよくある質問
きゅうりの生育適温は何度ですか?
昼は22〜28℃、夜は14〜17℃、地温は18〜22℃が目安です。昼と夜で適温が違う点が重要で、昼に光合成でつくった養分を、夜にやや低い温度で実へ送るという流れになっています。
きゅうりは何度まで耐えられますか?
10℃を下回ると生育がほとんど進まなくなり、5℃以下が続くと低温障害が出ます。0℃付近では枯死します。上は35℃を超えると受精がうまくいかず、落花や曲がり果が増えます。生き延びる温度と、実が育つ温度は別だと考えてください。
夜の温度が高いとどうなりますか?
夜温が20℃を超える状態が続くと、呼吸で養分を使いすぎてしまい、茎や葉ばかりが伸びて実の肥大が鈍ります。いわゆる徒長です。夜はやや低めに保つほうが、実に養分が回ります。
生育適温と、収穫後の保存温度は違うのですか?
まったく別の温度です。栽培中は昼22〜28℃が適温ですが、収穫後は7〜12℃で保存します。実が育つために必要な温度と、収穫した実の老化を遅らせる温度は逆方向になります。
地温はなぜ大切なのですか?
きゅうりの根は浅く広がる性質があり、地温の影響を受けやすいためです。地温が15℃を下回ると水や養分の吸収が鈍り、気温が適温でも生育が止まります。とくに冬春作では、気温よりも地温が先に効いてくることがあります。
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